1年半申し込んだジムニーシエラが、まさかのジムニーノマドに変更!これはもう、なかなかの幸運だと思います。せっかくのチャンスなので、今まであまり詳しくなかったジムニーの世界にどっぷり浸かることにしました。
というわけで、早速、友人のジムニーに乗せてもらいながら、色々と話を聞いてみました。乗り心地や4WDの仕組み、オフロードの楽しみ方など、実際に体験しながら理解を深めていこうと思っています。
最初は武骨なデザインに感じたけど…
最初は、正直言って「ちょっとゴツいな…」という印象だったジムニー。でも、じっくり見ているうちに、逆にこの無骨さが可愛く見えてくるから不思議です。特に、最近は街中でもカスタムされたジムニーをよく見かけるし、Instagramで見ても、オフロードやアウトドアでめちゃくちゃ楽しんでいる人たちがたくさんいます。
そんな投稿を眺めているうちに、「これはただのクルマじゃない。ライフスタイルそのものだな…!」と実感。納車まで待ちきれないので、今のうちにしっかり知識を深めておこうと思い、色々と調べてみました。
ジムニーの歴史をちょっとおさらい
今では「ジムニー=スズキの代表的な4WD」として知られていますが、実はもともとスズキが作ったクルマではなく、1968年にホープ自動車が開発した「ホープスターON360」がルーツ。この小型4WDをスズキが買い取り、1970年に「スズキジムニーLJ10(Light Jeep 10)」として発売したのが始まりです。
そこから、LJ10 → LJ20 → SJ30 → JA71 → JB23 → JB64と進化し、現在のJB64(軽規格)とJB74(シエラ)へと続いています。そして2025年1月には、5ドアモデルの「ノマド」が登場!
このノマド、発売からたった4日で5万台以上の注文が入り、注文停止になるほどの人気ぶり。今後、さらにジムニー人気が加速しそうな予感です。
ホープスターのイメージをチャットGPTに書いてもらいました。私の下書きスケッチが下手くそなせいかいまいちなんか本物とは異なりそうですけど、なんとなくイメージをご覧ください。
ジムニーがフロード性能を支える秘密
友人の話を聞いていても、やっぱりジムニーの一番の特徴はその「オフロード性能」だなと感じます。調べてみると、以下のようなポイントがオフロード性能を支えていることが分かりました。
1.ラダーフレームを採用している
「ラダーフレームって何?」と聞くと、「要は昔ながらの頑丈な骨組み構造だよ」と友人。ラダーフレームは、はしご状の鋼鉄フレームにボディを乗せる構造で、耐久性が高く、悪路でもダメージを受けにくいのが特徴です。
最近のSUVはほとんど「モノコック構造」になっていますが、ジムニーは頑なにラダーフレームを採用し続けています。これは、オフロードでの耐久性を最優先しているから。
「要するに、ジムニーはちょっとした衝撃じゃビクともしない!」ということですね。
ラダーフレームについて詳しく後述しました → ココ
2.パートタイム4WDシステム ALL GRIP PROを採用している
ジムニーは「パートタイム4WD」というシステムを採用しています。これは、通常は2WD(後輪駆動)で走り、必要に応じて手動で4WDに切り替える方式。「パートタイム4WDの良さって?」と聞いてみると、友人は「燃費もいいし、無駄な駆動抵抗がないからシンプルで壊れにくい」と即答。
確かに、フルタイム4WDだと常に4輪駆動なので燃費が悪くなりがちですが、ジムニーなら2WDで普段の街乗りを快適にしつつ、いざというときに4WDのパワーを発揮できるわけですね。
パートタイム4WDは詳しく後述しました → ココ
さらに、4L(ローギア)にするとトルクが約2倍に増幅し、急坂やぬかるみでもぐいぐい進めるというのが魅力的です。
オフロードを走る上で重要なのが、「アプローチアングル」と「デパーチャーアングル」です。つまりボディーを傷つけずに障害物を乗り越えるだけの十分な角度が取れる構造です。詳しくは下記のようになります。イラストはチャットGPTで失礼します。
- アプローチアングル(前輪が障害物を乗り越えられる角度):41°
- デパーチャーアングル(後輪が障害物を超えたときにリアバンパーが引っかからない角度):49°
一般的なSUVのアプローチアングルが20~25°程度なのに対し、ジムニーは倍近くあるんですね。「これがあるから、急な坂道でもズバッと登れるし、岩場でもガリガリ引っかからずに走れるんだよ!」と友人の説明してくれた内容だったんですね。
確かに、これなら普通のクルマでは躊躇するような道でも安心して進めそうです。
車種 | アプローチアングル (°) | デパーチャーアングル (°) | 特徴 |
---|---|---|---|
セダン | 15~20 | 15~20 | 街乗り向け。段差や急な坂には弱い。 |
SUV | 20~25 | 20~25 | アウトドアや未舗装路には対応可能。 |
ジムニー | 37~41 | 47~49 | 急な坂や岩場もスムーズに走行可能。 |
●まとめ表
特徴について簡単ですが下記のような表にまとめてみました。
この項目について、ゆっくりと試乗を重ねて素人目線から報告をさせていただければと思っています。
項目 | 性能・機能 |
---|---|
駆動方式 | パートタイム4WD(2WD / 4WD / 4WD-L 切替可能) |
ラダーフレーム構造 | 高剛性ラダーフレームを採用し、悪路でも安定した走行が可能 |
トランスファー | 副変速機付きトランスファーでローギア(4WD-L)による高トルク発揮 |
サスペンション | 3リンクリジッドアクスル式(前後)で強固な足回りを実現 |
最低地上高 | 205 mm(障害物の乗り越え性能を向上) |
アプローチアングル | 41°(前輪が障害物に対処しやすい設計) |
デパーチャーアングル | 49°(リアバンパーが障害物に引っかかりにくい) |
ランプブレークオーバーアングル | 28°(中央部分の接触リスクを軽減) |
トラクションコントロール | ブレーキLSDトラクションコントロール(悪路での駆動力を確保) |
ヒルディセントコントロール | 急な下り坂でブレーキを自動制御し、安全な降坂をサポート |
ヒルホールドコントロール | 坂道発進時にブレーキを一時保持し、スムーズな発進を支援 |
タイヤサイズ | 175/80R16(オフロード走行に適したサイズ) |
アンダーガード | エンジンやトランスファーを保護するスチールプレート装備 |
ジムニーのカスタム性について
インスタやネットを見ていると、多くの方がジムニーをカスタムして楽しんでおられます。特にオフロード愛好家の方は…そこでどんなことができるのかをまとめてみました。
1.タイヤの交換
ジムニーの純正タイヤはオンロード向けですが、オフロード走行を楽しむジムニーにおいてはオフロード用のマッドテレーンタイヤ(MTタイヤ)やオールテレーンタイヤ(ATタイヤ)を装着する楽しみがあるようです。[代表的なブランド] YOKOHAMA,BFグッドリッチ,TOYO
2.ホイールの交換
どの車にも言えることですが、足元からのドレスアップで、他の車と差をつけたり個性を出すために、好みの軽量アルミホイールやスチールホイールを装着するカスタマイズもジムニーではいちだんど楽しめそうです。[代表的なブランド]APIO,SSR
3.リフトアップ
私には聞きなれない単語でしたが、「ジムニーといえばリフトアップ!」と言われるほど人気のカスタム。車高を上げることで、より大きなタイヤが履けるし、悪路でもさらに強くなるとのことです。一般の普通車ではあまり行わないことなのでまったくわからなかったことですが、あの良く写真とかでみかける、ボディとタイヤの間が空いているやつですね!
こらは、悪路・山林を走るオフロード車ジムニーならではの楽しみとして、車高を上げてより大きなタイヤを装着できるようにする改造楽しみのひとつのようです。初心者には。取り付けが簡単な1インチ~2インチのボルトオンキットなどもありリフトアップを手軽に楽しむことができるという記事も見かけました。[代表的なメーカー]モーターファーム,タニグチ,APIO
4.ルーフラック
「キャンプやアウトドアを楽しむならルーフラックがあると便利!」とのアドバイスも。荷物が多いと車内が狭くなるので、外に積めるのは確かに良さそうです。オフロードならではのあの車の屋根の上に荷物を取り付けられるルーフラック、ジムニーなら実用的でもありお洒落さも増しそうです。
キャンプやアウトドアでの荷物を収納するために、ルーフラックを取り付けることは、特に、車内のスペースが限られるジムニーでは有効なアイテムかもしれません。
[代表的なメーカー]フロントランナー,JAOS,C.L.LINK,グーニーズワン,ショウワガレージ
5.サスペンションの交換
一般車でも、速度をだして安定させたいとか乗り心地を変えるためにやる人もいますご、オフロード走行を重視する場合には、純正のサスペンションではなく、ハードタイプのサスペンションに交換することもよさそうです。より高い安定性と耐久性を実現することができると感じます。
5.ターボチューン
車検や法的な問題があるので、これはしっかりプロと打ち合わせの元行う必要がありますが、なんとなんと、ジムニーにおいてもエンジンの性能をさらに引き出すために、ターボチューンを施すこともできます。パワーアップをすることで、エンジン負荷が増すため、冷却系の強化も必要となってきますので、ここまでくるとほんとプロの領域と言えます。
6.ウインチの取り付け
オフロードならではのレスキュー装備として、電動ウインチをフロントバンパーに取り付けることも可能ですし実用的なアイテムと言えるかもしれません。ここまでくるとあとはお財布との相談や自分の楽しみ方でしょうか?
その他、他の車と同じように内装のカスタム
普通車もごくふつうに行いますが、DIYカスタム
もジムニーはパーツが豊富なので、たのしめそうです。
街乗りでも便利?実際の使い勝手
コンパクトなジムニーは、オフロードだけじゃなくて、街乗りでも意外と便利なようです。とにかく 都市部の狭い道や駐車もラクラクです。私の住んでいる京都では、細い道が多いため特に有効かもしれません。それに加えてジムニーノマドは5ドアなのでとにかく京都を走るのが楽しみです。
友人のJB64について調べてみました
今回試乗させてもらった方はJB64という軽でした。、参考までに、JB64での特徴を少し追いかけてみました。まず、JB64型は車重が約1,030kgと非常に軽く、軽自動車規格内に収まるコンパクトなボディサイズは、日本の狭い林道や都市部の狭い道でもどこでも関係なく突き進んでいける設計になっています。
●車の仕様表(概要)
項目 | 数値・仕様 |
---|---|
車両型式 | 3BA-JB64W |
全長 | 3,395 mm |
全幅 | 1,475 mm |
全高 | 1,725 mm(XC / XL)
1,680 mm(XG:ルーフアンテナなし) |
ホイールベース | 2,250 mm |
最低地上高 | 205 mm |
車両重量 | 1,040 kg(XC/XL 4AT)
1,030 kg(XC/XL 5MT) 1,040 kg(XG 4AT) 1,030 kg(XG 5MT) |
最小回転半径 | 4.8 m |
乗車定員 | 4名 |
エンジン型式 | R06A(ターボ) |
総排気量 | 658 cc |
最高出力 | 64 PS(47 kW)/ 6,000 rpm |
最大トルク | 96 N・m(9.8 kgf・m)/ 3,500 rpm |
トランスミッション | 5速MT / 4速AT |
駆動方式 | パートタイム4WD |
燃料タンク容量 | 40 L |
●JB64のエンジンとトランスミッションについて
JB64型ジムニーには、R06A型 660cc直列3気筒ターボエンジンが搭載されていて、このエンジンは、低回転からトルクを発揮する設計になっています。また、オフロードでのトラクションを確保するのに最適で、5速マニュアルトランスミッションと4速オートマチックトランスミッションが選択なので自分のスタイルに合わせることができます。
「オフロードでのトラクションを確保する」
悪路(砂利道、泥道、雪道、岩場など)でもタイヤがしっかり地面を捉え、滑らずに前進できる状態を維持することを意味します。
●エンジンとトランスミッションの概要
項目 | 仕様・機能 |
---|---|
車両型式 | 3BA-JB64W |
エンジン型式 | R06A型 直列3気筒 DOHC インタークーラーターボ |
総排気量 | 658 cc |
最高出力 | 64 PS(47 kW)/ 6,000 rpm |
最大トルク | 96 N・m(9.8 kgf・m)/ 3,500 rpm |
燃料供給方式 | 電子制御燃料噴射(EGI) |
駆動方式 | パートタイム4WD(2WD / 4WD / 4WD-L) |
トランスファー | 副変速機付き(ハイ/ロー切替可) |
トランスミッション | 5速MT / 4速AT |
サスペンション(フロント) | 3リンクリジッドアクスル式コイルスプリング |
サスペンション(リア) | 3リンクリジッドアクスル式コイルスプリング |
ステアリング | ボールナット式 |
ブレーキ(フロント) | ベンチレーテッドディスク |
ブレーキ(リア) | リーディングトレーリングドラム |
デファレンシャルギア | 前後オープンデフ(オプションでLSD搭載可能) |
トラクションコントロール | ブレーキLSDトラクションコントロール(Grip Control) |
フレーム構造 | 高剛性ラダーフレーム(Xメンバー+クロスメンバー強化) |
最低地上高 | 205 mm |
アプローチアングル | 41° |
デパーチャーアングル | 49° |
ランプブレークオーバーアングル | 28° |
タイヤサイズ | 175/80R16 |
燃料タンク容量 | 40 L |
電動デフロック | XCグレードに標準装備(リアデフロック) |
ヒルホールドコントロール | 坂道発進時にブレーキを一時保持し、後退を防止 |
ヒルディセントコントロール | 急な下り坂でブレーキを自動制御し、安全な降坂をサポート |
楽しみです
1.まずは、アウトドア
オフロードのジムニーですから、釣りが大好きな私は、キャンプをかねて夜釣りに出かけようと思います。フラットにできるシートアレンジが仮眠には魅力的ですね。
2.普通に街乗り
4mをきる小さいボディは他社のコンパクトカー並みです。あの1000ccほフォルクスワーゲンのT-CROSSですら4mmを超えていて、それよりちいさいのですから、お買い物には便利そうです。特にノマドなら後部座席も簡単なので、奥様のちょいノリお買い物カーにもとても便利そうです。
3.ジムニー仲間とつながってみる
あまり人と交わらないわたしですが、インスタなどで見ると、全国各地で開催されるジムニーのオーナーミーティングがたくさんあり、カスタムのアイデアを共有したり、他のオーナーとの交流ができる場も楽しめそうです。
維持費とコスパ
私の購入車ジムニノマドなので1500ccなのでごく普通の車両と同じですが、軽自動車の方を購入した場合は、カタログと世間情報から考えて下記くらいになるのかなと思われます。参考までにまとめてみました。
- 燃費: 平均で15~17km/L(オンロード走行時)
- 税金: 軽自動車税は年間13,000円程度
- 保険料: 年齢や条件によるが、月額約5,000円程度から
とにかくジムニーノマドの納車が待ち遠しくなった!
最初は「なんとなく当たった」という感じだったけど、試乗して、調べれば調べるほど、ジムニーの奥深さにどんどん引き込まれていきます。「これはもう、完全にジムニー沼にハマってしまったな…」と実感。
納車までの間、このブログではさらにジムニーについて調べまくって、自分なりの楽しみ方を見つけていこうと思っています。