6.ジムニーノマド・シエラ搭載のK15Bエンジンについて - daisuki(大好き) . 4×4

6.ジムニーノマド・シエラ搭載のK15Bエンジンについて

ジムニー

先日、JB74型ジムニーシエラを試乗する機会があり、実際にその走行性能を体感してきました。さらに、ディーラーやオフロード愛好家から話を聞いたり、自分でも詳しく調べてみた結果、このクルマの持つ魅力や特徴がよくわかりました。特に1.5LのK15B型エンジンが、軽自動車版とは一線を画す走りを実現していることに驚かされました。

K15Bエンジンスペック

K15B型エンジン(ジムニーシエラ搭載)
エンジン型式 K15B
エンジン種類 直列4気筒 DOHC
排気量 1,460cc
ボア×ストローク 74.0mm × 84.9mm
圧縮比 10.0
燃料供給方式 PFI(ポート噴射)
最高出力 102PS(75kW)/ 6000rpm
最大トルク 130Nm(13.3kg・m)/ 4000rpm
エンジン重量 M13A型より14.3kg軽量化
燃焼効率 ロングノズルインジェクター採用
スロットル制御 電子制御スロットル

K15B型エンジンを試して感じたこと

シエラに搭載されるK15B型エンジンは、スズキのコンパクトカーにも採用されている直列4気筒1.5Lエンジンですが、ジムニー用に調整されており、オフロードでもしっかりとしたトルクを発揮します。試乗してみて感じたのは、特に低速からのトルクの太さと、高回転域でもスムーズに回るレスポンスの良さです。

1.5Lならではのトルク感

れまでJB43型シエラ(1.3Lエンジン)も何度か運転したことがありましたが、正直なところ、登坂時にパワー不足を感じる場面がありました。しかし、新型のK15B型エンジンでは、最大出力が約10kW(13PS)アップし、トルクも10N・m向上しているおかげで、高速道路の合流や坂道での加速がスムーズでした。試しに、急な坂道でアクセルを踏み込んでみましたが、以前のモデルのように「頑張っている感」がなく、余裕を持って登っていくのが印象的でした。

VVTの効果を実感

K15B型エンジンはVVT(可変バルブタイミング機構)を採用しているため、低速域では燃費と扱いやすさを重視しつつ、高回転域ではパワーをしっかり出すという特性を持っています。実際に街中を走行していると、低速時の扱いやすさが増していて、信号待ちからの発進もスムーズでした。特にオフロードでは、トルクの太さとアクセルレスポンスの良さが活きており、荒れた路面でも安心して操作できる感覚がありました。

エンジンの軽量化と燃費性能

エンジンの重量は14.3kg増加しているとのことですが、実際に走らせてみると、その重量増を感じさせない軽快な走りでした。また、燃費性能も向上しており、街乗りでも意外と燃費が良いことに驚きました。以前の1.3Lエンジンでは、燃費の悪さが少し気になっていたのですが、K15B型ではその点も改善されているように思います。

ジムニーシエラを試乗して気づいたポイント

ワイドトレッドによる安定感

試乗してまず感じたのは、JB64型ジムニー(軽自動車版)と比較して、ワイドトレッドの恩恵が大きいという点でした。カタログスペックではトレッド幅が前後とも40mm広がっているのですが、このおかげで、高速道路のレーンチェンジやコーナリング時の安定感が段違いでした。特に横風の影響を受けにくくなっており、長距離ドライブでも疲れにくいと感じました。

オーバーフェンダーと専用デザイン

実際にシエラのデザインを間近で見てみると、軽自動車版とは違い、専用のオーバーフェンダーが装備されているため、より迫力のあるスタイルになっています。オフロード感が強調されているだけでなく、15インチアルミホイールとの相性も抜群で、見た目のカッコよさもポイントが高いと感じました。

AT・MTの違い

試乗では5速MTと4速ATの両方を体験しました。MTはダイレクトな操作感が魅力で、オフロードを走るなら間違いなくMTの方が楽しいと感じました。一方で、ATもロックアップ機構が採用されたことで、これまでのジムニーのATと比べて燃費や動力伝達の効率が大幅に向上しているのを実感しました。街乗りがメインならATでも十分満足できると思います。

オフロード性能の違い

試しに林道を走ってみましたが、K15B型エンジンのトルクが活きていて、坂道発進や荒れた路面でもスムーズな走行が可能でした。軽自動車版のJB64も優秀ですが、シエラの方がトルクの余裕がある分、無理なく走れると感じました。また、ワイドトレッドの効果もあり、岩場や深い砂地でも安定感が高く、より頼もしい走破性能を実感しました。

K15Bのチューニングの可能性

K15Bエンジンはノンターボ(NA)ですが、カスタムパーツが充実しています。

ECU書換でパワーアップ

ECUを書き換えるだけで 約12PSのパワーアップが可能なよう です。これはNAエンジンにとっては結構大きい変化がありそうです。

内容 変更前 変更後
最高出力 80.2PS 92.
最大トルク 11.2k 12.7kgm

ボルトオンターボで爆発的パワーアップ

ターボ化すると、完全に別物の走りになります。ただし⚠️ エンジン本体の耐久性が不安⚠️ 追加で強化クラッチ・冷却系の対策が必要なので、ターボ化を考えるなら慎重に進めたほうが良さそうです。

内容 変更前 変更後(ターボ装着時)
最高出力 102PS 約150〜160PS
最大トトルク 130Nm 約180N

吸排気チューン(マフラー&エアクリーナー交換)

HKSや柿本改のマフラー でトルクアップしたり、ブリッツのエアクリーナー で吸気レスポンス向上するだけでも結構体感できる変化が期待できるそうです。

最後に

今回、実際に試乗してみて、JB74型ジムニーシエラの魅力を改めて実感しました。K15B型エンジンの力強いトルク、ワイドトレッドによる安定性、カスタマイズの自由度など、軽自動車版とは異なるメリットが多く、どんな使い方をするかによって選択肢が変わると感じました。もし、オフロード走行外で長距離ドライブを重視するなら、間違いなくシエラかノマドがおすすめかなと思いました。

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